2017年 06月 20日
TRANSYLVANIA 森のかなたの衣装と手仕事展にて
大阪府箕面市のけんちくの種さんで
行われている
展示会に行きました。
谷崎聖子さんの
『森のかなたの衣装と手仕事展』
ここ数日、お伝えしております。。。
たくさんの歴史を歩んできた
素敵な衣装や手仕事が揃っていました。
細かく揃っています。
縦のラインにレースのように
見えるのは
おそらくドロンワークではないでしょうか。
85年も前に作られたとは
思えないほど
綺麗です。
裾のレースのような部分も
もちろん、手作りです。
刺繍だと思っていたこちらは
ビーズで作られています。
小さなビーズを通して
どれだけの数のビーズを
刺繍したのでしょう。
すごくキレイです。
こちらはエプロンの形になっています。
真っ白な生地に
タックを均等にいくつも寄せて
ステッチやビーズをほどこす。
今は、たくさん物があふれていて
自分で
無い物を生み出すことが
少なくなっている気がします。
買えばある、、、、
そうではなく
子供達には
ないものを作り出す、、、その世界を知ってもらいたい。
柔らかなチュニックの
襟ぐりも胸元も
すべて手作り。
細かなデザインが
作り手のこころの中を
表しているようです。
余すことがなく使われていて
その生地をほどくと
一枚の生地に戻るそうです。
大切な生地だから
生まれたチュニックの形。
タックが寄せられ
襟元や袖山は
ギュッと詰まっている。
ふつふつとよみがえる。
長男が子供の頃は
ほんとうにたくさん服を作ってやった。
小学生の間も
手作りの服を着ていたな、、
『作りたい』
その想いも
ふつふつとよみがえる。
一番上段は
細い糸でのイーラーショシュが
施されている。
美しい刺繍の
時間をかけて作ったその光景が
見たこともない時代を
想像させてくれるようだ。
糸をまた生地に刺す。
難しいテクニックはなくても
その工程を繰り返すだけで
美しい花模様は
何もなかった生地に
浮き出てくる。
見たこともない花は
刺し手のこころの花のよう。
誰もがファッションデザイナーなんだと思います。
生地を裁断し
デザインし
刺繍し、仕上げていく。
一着にどれだけの時間が費やされているのだろう。
わたしもこんな刺繍の洋服を作りたい。
どちらも手仕事。
手仕事で
この美しいプリーツを
どうやって作っているのでしょう。
革のベストは
革が見えなくなるまで
刺繍します。
わたしがいつも感動するのは
裏面なのです。
刺繍の裏側。
そこを見た瞬間
わたしは
『刺繍をしないといけない!』
と感じてしまう。
それは明らかに職人がしたものではなく
普通に暮らしている人が
刺したものだと分かるから。
自由に刺しているのです。
そこが大事だと思うのです。
そこが刺繍の手仕事の良さなんだと
わたしは感じるのです。
ロマと言って
ジプシーの刺繍です。
まるでお絵描きをしたかのような
色とステッチ。
自由に刺してあります。
想いのまま。
大切なのって
難しいことを気にしないってことじゃないかなって
思うのです。
大きな刺繍は
まるで動き出すようで
ドキドキします。
このドキドキを伝えたい。
イーラーショシュ
黒も素敵ですね。
壁にこんな風に飾れたら
すてき。
わたしもしてみたい!!!!
こんな感じなんですよ。
赤い太い糸で
独特な刺し方で刺しています。
チェーンステッチの変形版のようです。
いきなりする方には
難しいかもしれませんが
この密な感じの虜になったら
あなたも刺繍デビューするきっかけになるかもしれませんね。
わたしもあと少しで仕上がる
大きなイーラーショシュを仕上げたいと
糸を購入してきました。
すごく綺麗で
ベストのすべては
ビーズで刺繍されています。
肩には太めの織りのリボンが二枚重ねてつけられて
着やすく、そして、独特なデザインを
より一層、素敵にしています。
このテクニック、何かに使いたい!!!
そう思いました。
エプロン型のもの。
はぁ〜〜。ため息。
これ、作りたいです。
中央部分もすべて手仕事です。
柄、つまりプリントではありません。。。
素敵すぎます。
もう、孫のために作ってあげたい。
後ろの方のプリーツがきれいなのが
スカートです。
実は、この衣装を
谷崎さんのお嬢さんが着てくださったのですが
もう、ほんとうに可愛くって仕方なかったです!!
(わたしも着たい!って思ってしまった)
もう、ほんとうにうっとりしてしまって
刺繍やビーズって
ほんとうにステキだとビンビン感じました。
もう、帰る間際には
刺繍がしたくて
ビーズが触りたくて
うずうずしてしまいます。
最後に谷崎さんに
お礼を言いました。
この展示を見させてもらって
わたしは
すごく、忘れていたものを
再び、思い出させてもらった気がします。
わたしが
谷崎さんに出会った意味は
まだ、答えが出ていないまま。
このままではいけないって
刺繍がわたしに教えてくれたのです。
何十年も昔の息づく糸が
わたしに呼びかけるのです。
何かに出会ったことが運命をかえたって
テレビとかでやっているけど
わたしは
谷崎さんに見つけてもらったこと
そして、たくさんのトランシルヴァニアの
手仕事を感じさせてもらったことが
運命だと感じて止まなかったです。
そして、運命をまだ
これから変えなくてはいけない。
それが個展。
個展に向けて、、、
進もうと思う。
糸からの声に導かれるままに。。。。。
ステキな展示は
けんちくの種さんで
ご覧いただけます。
6/25まで。。。。。。
あなたも運命の刺繍に
出会えるかもしれません。。。。
by molindaupaupa
| 2017-06-20 09:20
| モリンダの刺繍